icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻3号

1982年03月発行

臨床医のプライマリ・ケア 女性のバイオロジー

性の分化と成熟への過程にみる異常

著者: 水野正彦1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.189 - P.194

文献概要

 性形態が,男性と女性とでは著しく異なることは,いうまでもない。すなわち,男性の特徴は,精巣,精巣上体,精管,精嚢,前立腺,陰茎,陰嚢などが存在することであり,また女性の特徴は,卵巣,卵管,子宮,腟,陰核,陰唇などが存在することである。そこで,このような性形態ができあがっていく過程が性分化と呼ばれる現象で,個体発生の初期にみられ,ヒトでは主として妊娠2,3ケ月の胎児においてみられる現象である。そして,出生時には性分化は完成しており,通常は新生児の外陰部の形態によって性別を明瞭に識別することができるわけである。
 さて,性分化は,①性染色体→②性腺→③内・外性器の順で,前者が後者に影響を与えながら進行していくといわれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら