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教室だより
細胞機能解析コンピューター(2150—Ortho model)の臨床における工夫と実践
著者: 西谷巌1 布川茂樹1 井筒俊彦1 川村圭一1 善積昇1
所属機関: 1岩手医科大学産科婦人科学教室
ページ範囲:P.316 - P.318
文献購入ページに移動Flow cytometry (FCM)あるいはFlow microfluoro—metry (FMF)といわれるこの方法は,米国政府の投入した巨費と二つの国立研究機関(Lawrence Livermore,Los Alamos)の頭脳によって開発された革命的な分析技術である。すなわち,高出力アルゴンイオンレーザーによって目的に応じて螢光標識した細胞の特定物質(核酸,蛋白,酵素など)を励起し,光検知器により螢光強度,螢光色調あるいは螢光偏光から電気信号に変換して情報化する。また,ヘリウムネオンガスレーザーと細胞体の衝突によって生ずる散乱光(Scatter light)を集束レンズを通過させて解析し,散乱様式から細胞の大小や形状を情報化して認識することができる。これらの情報は,いくつかの組み合わせとして選択し,オッシロスコープ上へ分布したヒストグラムおよびサイトグラムとして観察することができ,記録保存(写真撮影)することもできる。
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