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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻4号

1982年04月発行

文献概要

教室だより

細胞機能解析コンピューター(2150—Ortho model)の臨床における工夫と実践

著者: 西谷巌1 布川茂樹1 井筒俊彦1 川村圭一1 善積昇1

所属機関: 1岩手医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.316 - P.318

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 細胞および核内物質の螢光標識とレーザー発振による励起技術の目覚しい進歩によって,細胞自動解析分画システムが確立され,細胞生物学や実験腫瘍学などの基礎的研究ばかりでなく,臨床における診断や治療へも広く応用される可能性がえられている(表)。
 Flow cytometry (FCM)あるいはFlow microfluoro—metry (FMF)といわれるこの方法は,米国政府の投入した巨費と二つの国立研究機関(Lawrence Livermore,Los Alamos)の頭脳によって開発された革命的な分析技術である。すなわち,高出力アルゴンイオンレーザーによって目的に応じて螢光標識した細胞の特定物質(核酸,蛋白,酵素など)を励起し,光検知器により螢光強度,螢光色調あるいは螢光偏光から電気信号に変換して情報化する。また,ヘリウムネオンガスレーザーと細胞体の衝突によって生ずる散乱光(Scatter light)を集束レンズを通過させて解析し,散乱様式から細胞の大小や形状を情報化して認識することができる。これらの情報は,いくつかの組み合わせとして選択し,オッシロスコープ上へ分布したヒストグラムおよびサイトグラムとして観察することができ,記録保存(写真撮影)することもできる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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