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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻4号

1982年04月発行

文献概要

症例

正常分娩後の絨毛癌を超音波断層法にて早期診断し得た1例

著者: 中野由美子1 林敬平12

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学 2関東逓信病院産婦人科

ページ範囲:P.335 - P.338

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 絨毛癌の約50%は胞状奇胎を先行妊娠として発生するが,満期分娩後に発生する絨毛癌も15〜30%に認められる1)
 一方,満期分娩後の絨毛癌は,胞状奇胎や流産を先行妊娠とする場合に比べ予後が悪いといわれる。Millerら2)は,分娩後の絨毛癌は転移をきたしやすく,化学療法への反応性も悪いが,これは免疫機構の変化が関与しているためであると述べている。しかし,胞状奇胎を先行妊娠とする場合に比べ,診断が遅れることが予後を悪くする一因となっている可能性も否定していない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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