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症例
正常分娩後の絨毛癌を超音波断層法にて早期診断し得た1例
著者: 中野由美子1 林敬平12
所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学 2関東逓信病院産婦人科
ページ範囲:P.335 - P.338
文献購入ページに移動一方,満期分娩後の絨毛癌は,胞状奇胎や流産を先行妊娠とする場合に比べ予後が悪いといわれる。Millerら2)は,分娩後の絨毛癌は転移をきたしやすく,化学療法への反応性も悪いが,これは免疫機構の変化が関与しているためであると述べている。しかし,胞状奇胎を先行妊娠とする場合に比べ,診断が遅れることが予後を悪くする一因となっている可能性も否定していない。
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