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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻5号

1982年05月発行

臨床医のプライマリ・ケア 周産期とプライマリ・ケア

胎児の成熟と発育度をみるために

著者: 桑原慶紀1 岡井崇1 上妻志郎1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.361 - P.365

文献概要

 近年,分娩時における胎児管理法やNICUに代表される新生児管理法の発達に伴い,周産期死亡率は著しく減少している。しかし,他の原因と比較し,子宮内胎児発育遅延および未熟性の問題は十分には解決されておらず,早期新生児期の異常をひき起こす最も重要な要因である。したがって,このような分娩を予知し適切な処置を施すことは周産期プライマリー・ケアの重要な課題の一つである。
 「未熟児」の大部分が低出生体重児であることはいうまでもないが,未熟児の持つ最大の問題点はその機能的未熟性に起因する。そこで本稿では,胎児の身体的発育という観点からIUGRの診断およびその処置,さらに機能的成熟という面から肺成熟度の評価およびその処置について述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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