文献詳細
臨床メモ
文献概要
糖尿病合併妊娠では,周産期に児に異常が発生することが多く,現在周産期管理を行なう上で大きな問題となっている。妊娠性糖尿病のように母体にとっては軽症で何ら障害を及ぼさない場合でも,胎児に及ぼす影響は重大で,子宮内胎児死亡の発生は高率である。このような軽症の糖尿病は,通常の妊婦検診では発見されないことが多く,児に異常が発生してからはじめて診断されることが多い。したがって,妊婦について糖尿病合併の有無を発見するための特別なスクリーニング検査が必要となる。
従来より,糖尿病のリスク因子,すなわち,1)糖尿病の家族歴,2)巨大児,原因不明の死産,奇形児および反復流・早産などの既往妊娠分娩歴,3)肥満,4)尿糖陽性,5)羊水過多症,巨大児,妊娠中毒症,などの因子が存在する妊婦では糖尿病の可能性があるとして,ブドウ糖負荷試験(G.T.T.)が行なわれているが,このようなスクリーニング法だけで,はたして十分であろうか。
従来より,糖尿病のリスク因子,すなわち,1)糖尿病の家族歴,2)巨大児,原因不明の死産,奇形児および反復流・早産などの既往妊娠分娩歴,3)肥満,4)尿糖陽性,5)羊水過多症,巨大児,妊娠中毒症,などの因子が存在する妊婦では糖尿病の可能性があるとして,ブドウ糖負荷試験(G.T.T.)が行なわれているが,このようなスクリーニング法だけで,はたして十分であろうか。
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