icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻7号

1982年07月発行

臨床メモ

頸管円錐切除術後の妊娠・分娩

著者: 貝原学1

所属機関: 1東大分院産婦人科

ページ範囲:P.570 - P.570

文献概要

 子宮頸管の円錐切除術は,cervical intraepithelial neoplasia (高度異型上皮や上皮内癌など)を診断・治療するために行なわれる手術法であるが,最近,妊娠を希望する比較的若い患者に対して本手術を行なう頻度が増加してきた。したがって,本手術が術後の妊孕性や妊娠・分娩経過に及ぼす影響を検討することが極めて重要である。
 一般に,頸管円錐切除術を行なうと,術後の妊娠時に自然流産や早産の発生率が増加し,帝王切開による分娩の頻度も増加するといわれているが,はたしてそうであろうか。円錐切除術は,比較的年齢が高い婦人や,社会的に低階級層の婦人に対して行なわれることが多い1)ので,これらの因子が妊娠・分娩に及ぼす影響についても十分な考慮を払う必要がある。円錐切除術そのものが及ぼす影響について知るためには,多数の症例についてのcontrolled studyによる分析が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら