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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻7号

1982年07月発行

症例

第1・第2鰓弓症候群の2例

著者: 木村好秀12 安部正雄13

所属機関: 1都立広尾病院,産婦人科 2現埼玉医科大学産婦人科 3現愛育病院産婦人科

ページ範囲:P.571 - P.574

文献概要

 顔面の奇形には巨口症,唇裂,口蓋裂,耳介変形,副耳や瘻孔,両眼隔離症,Treacher Collins症候群,Pierre Robin症候群などさまざまなものがある。なかでも巨口症macrostomia,小(半)顎症micro (hemi) gnathia,耳介変形を主症状とする奇形の分類は,従来mandibulo facial dysostosis,transverse facial cleftなどさまざまな名称でよばれてきた。しかしこれらの奇形はいずれも胎生期に第1鰓弓ないし第2鰓弓の発育障害により生ずるものであり,近年Starkらはこれを第1・第2鰓弓症候群first and second branchial arch syndromeと名づけている。本名称はわれわれの領域ではいまだなじみの薄いものであるが,今回われわれはほぼ典型的な本症の2例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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