文献詳細
原著
エネルギー代謝からみた卵細胞の物質代謝—酵素的サイクリング法の応用
著者: 堤治1 佐藤和雄1 木下勝之1 坂元正一1
所属機関: 1東京大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.627 - P.633
文献概要
卵が母体外でも生存しうるという事実として,哺乳動物卵の卵割分化が血漿培地で起こることが観察されたのは,1910年代のことであった。以後多くの研究者たちによって,卵の培養に必須な物質が解明され,人工培地が完成された。これらの知識を基礎として,体外受精の研究は発展し,その臨床応用として,試験管ベビーの成功がもたらされた。
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