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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻9号

1982年09月発行

臨床医のプライマリ・ケア 産科診療における偶発合併症対策

妊娠継続の判断基準と継続後の具体的ケア—心疾患を合併しているとき

著者: 榊原繁樹1 宇津正二1 石田崇彦1 千葉喜英1

所属機関: 1国立循環器病センター周産期治療科

ページ範囲:P.669 - P.675

文献概要

 最近は,先天性心疾患の根治手術手技が飛躍的に向上し,これら根治手術後の女性が妊孕可能年齢に到達して来ており,また後天性弁膜疾患に対する治療も,弁切開,弁置換術等が充分に行なわれるようになり,心疾患を持った女性の妊娠に遭遇する機会が増大しつつある。
 本来心疾患を持った女性は,妊娠する以前に,循環器専門内科,外科医による充分なる管理,screeningを受けた上で妊娠許可をされるべきであるが,時として,これらの心機能の評価を受けることなく,すでに妊娠している例が少なくない。従って心疾患患者が妊娠した場合,まず妊娠継続が可能か否かを判断することが最初のポイントとなる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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