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産婦人科医療--明日への展開 生殖のコントロール--不妊治療への展望
新しい精子機能テストと不妊
著者: 星和彦1 斎藤晃1 鈴木雅洲1
所属機関: 1東北大学医学部産科学婦人科学教室
ページ範囲:P.19 - P.22
文献購入ページに移動精子の受精能力をみる最も確実な方法は,in vivoあるいはin vitroでその精子がヒト卵を受精させ得るか否かを調べることである。オーストラリアのMonash Uni-versityでは一部の原因不明不妊夫婦について腹腔鏡下に採取された複数個の成熟ヒト卵(過排卵操作による)を用いて,夫の精子およびdonorの精子との体外受精を行って卵機能・精子機能を実際に検討している。しかし一般の医療施設で新鮮なヒト成熟卵を得ることは極めて困難であり社会的問題も大きく,これを用いなければならないとすれば随時行う一般的な検査法としては適切でない。
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