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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻1号

1983年01月発行

産婦人科医療--明日への展開 生殖のコントロール--不妊治療への展望

抗卵子抗体

著者: 森崇英1 鎌田正晴1

所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.23 - P.26

文献概要

 卵子は同種の精子とのみ結合可能で,異種の精子あるいは同種でも他の体細胞と結合することはない。すなわち性細胞は,種特異性とともに臓器特異性を持っているといえる。この事実は,自己免疫現象が起り得ることを意味し,実際,ある種の不妊症患者血清中には,抗卵自己抗体が存在し,不妊症発生要因の一つとしての意義が注目されている。
 抗卵抗体は,透明帯zona pellucidaに対する抗体の他に,卵形質に対する抗体の存在が報告されているが,後者に関する研究および報告は少なく,その意義も殆んど判っていない。そこで今回は,抗透明帯抗体と不妊症との関係を述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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