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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻1号

1983年01月発行

産婦人科医療--明日への展開 生殖のコントロール--不妊治療への展望

精子の異常—治療対策のポイント

著者: 穂坂正彦1 大島博幸1

所属機関: 1横浜市立大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.33 - P.38

文献概要

 一般的には,既婚者の10-15%は子供がなく,その不妊原因は,男子側に約40%女子側に約40%,他は不明であるとされている1)。このように,不妊の発生率は,他の疾患に比して決して少なくない。とくに,男子不妊症の病因は多岐にわたり(表1),多くの稀な疾患も含まれている。しかも,患者の多くは発生原因不明ないわゆる特発性本態性男子不妊症(idiopathic male infertility)であり,その治療は困難なものである。したがって,男子不妊症の治療のためには,男子生殖に関する基礎的,臨床的知識を十分に把握し,正確な診断を下すことにより,治療可能な疾患を見落すことのないよう努め,安易に特発性男子不妊症という診断を下さないことが治療対策上重要なポイントと云えよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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