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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻1号

1983年01月発行

臨床メモ

タルクと卵巣癌の発生

著者: 貝原学1

所属機関: 1東大分院産婦人科

ページ範囲:P.59 - P.59

文献概要

 卵巣癌は,婦人科領域の悪性腫瘍のうちで最も悪性なものの一つに挙げられている。子宮頸癌や体癌の発生をもたらす因子については,疫学的にある程度の解明が行われているが,卵巣癌の発生に関しては全く不明である。
 卵巣癌の発生率は最近の40年間で増加しており1),また先進工業国に高率に発生するため工業生産物がその原因にあげられるが,そのうち最も注目されたものがアスベストとタルクである。アスベストは気管支癌やmesotheliomaの発生因子になりうることが明らかにされており,アスベスト症の婦人では卵巣癌の発生率が明らかに高いと報告されている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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