文献詳細
指標
異常卵の発生機序—Ⅰ.淘汰との関連でみた異常卵の臨床的意義
著者: 佐藤孝道1 加賀山哲夫1 五味渕秀人1 香山文美1 森田良子1 水野正彦1 坂元正一1
所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.757 - P.767
文献概要
一方,自然流産胎児の半数以上に染色体異常や奇形が発見され,胎児そのものの異常によって胎芽死亡から流産に至ることが明らかとなった。普通の妊娠で10〜15%という高頻度で流産が起こることもさることながら,さらに着床以前に失われる妊卵の数がその数倍に及ぶことも推測されており,生殖現象を淘汰の過程としてとらえることの重要性が指摘されつつある。
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