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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻11号

1983年11月発行

文献概要

産婦人科医療--明日への展開 病態生理の新しい理解 Ⅰ.婦人科篇

多嚢胞卵巣(PCO)—とくに白膜の肥厚機序について

著者: 平川舜1 金子慶賛1 小島栄吉1 椎名一雄1

所属機関: 1東邦大学医学部第一産婦人科学教室

ページ範囲:P.801 - P.806

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 PCOの病態生理を新しい観点から理解する中で,PCOの特徴とされる肥厚した白膜の本態とその肥厚機序を知ることは,本症候における無排卵の原因を明確にする上からもきわめて重要な課題である。
 白膜肥厚の背景では,本症候の内分泌学的特徴であるLHの持続的過剰分泌の刺激を受け,卵巣の間質,閉鎖卵胞の内莢膜細胞層で過剰に産生分泌されるアンドロゲンが重要な意味をもつ。今回は,PCOにおける卵巣性アンドロゲンの過剰産生の内分泌学的背景と結合組織学的にアンドロゲンが白膜組織におよぼす影響について解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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