文献詳細
産婦人科医療--明日への展開 病態生理の新しい理解
Ⅰ.婦人科篇
文献概要
卵巣の過剰刺激現象は,奇胎の際等に昔から観察されている。またMeigsらが卵巣せんい腫の患者に腹水胸水の出現することを報告し,以来いわゆるMeigs症候群として知られてきたが,FSH製剤が更年期後婦人尿から製精されるようになってからは,同様の症状がしばしば経験されるようになった。現在までに卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発生予防およびその加療は研究されてきたが,結論として,重症なOHSSは回避できるようになった。しかしそれに伴う多胎は回避でき難いというのが現状である。
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