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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻11号

1983年11月発行

文献概要

産婦人科医療--明日への展開 病態生理の新しい理解 Ⅰ.婦人科篇

卵巣過剰刺激症候群

著者: 西望1 鈴木明1 下地祥隆1 斎藤幹1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.807 - P.811

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 卵巣の過剰刺激現象は,奇胎の際等に昔から観察されている。またMeigsらが卵巣せんい腫の患者に腹水胸水の出現することを報告し,以来いわゆるMeigs症候群として知られてきたが,FSH製剤が更年期後婦人尿から製精されるようになってからは,同様の症状がしばしば経験されるようになった。現在までに卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発生予防およびその加療は研究されてきたが,結論として,重症なOHSSは回避できるようになった。しかしそれに伴う多胎は回避でき難いというのが現状である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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