文献詳細
文献概要
産婦人科医療--明日への展開 病態生理の新しい理解 Ⅰ.婦人科篇
自己免疫疾患
著者: 金沢浩二1 吉沢浩志1 竹内正七1
所属機関: 1新潟大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.819 - P.824
文献購入ページに移動従来原因不明とされていた疾患には少なからずこの自己免疫疾患に分類するべきもののあることが明らかにされ,現在では表1のような疾患があげられている。これら疾患には女性に好発するものがあり,また,早発閉経と抗卵巣抗体,女性不妊と抗卵抗体など婦人科領域に特有な病態もある。しかし,自己免疫疾患が特に興味をもってとりあげられるのは産科領域においてであり,後述するように,それは妊孕現象が自己免疫疾患の発生機序に関する研究に極めて有意義な情報を提供してきたからである。
掲載誌情報