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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻11号

1983年11月発行

原著

不妊婦人の原因別人口について

著者: 平野睦男1 星和彦1 鈴木雅洲1

所属機関: 1東北大学医学部産科学婦人科学教室

ページ範囲:P.825 - P.828

文献概要

 不妊症は種々の原因でもたらされた「妊娠しない」夫婦の状態であり,その責任は当然,夫と妻のいずれか一方,またはその両者にあると考えられるが,夫と妻のいずれの側にもはっきりした原因を探しえない場合もすくなくない。不妊症の原因としては,男性側および女性側それぞれに多くの事項が挙げられており,また原因別に頻度も検討されている。今回われわれは不妊症の原因やその頻度に関する諸家の報告をもとにして,きわめておおまかではあるが,本邦における不妊婦人の人口について概算してみた。この結果,いくつかのすぐれた薬剤の開発により,排卵障害にもとづく不妊婦人の多くが,排卵・妊娠が可能になったが,いかに多くの卵管性不妊や男性不妊の患者が医学の助けにより挙児の希望のかなうよう願っているかを知ることができた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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