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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻12号

1983年12月発行

産婦人科医療--明日への展開 病態生理の新しい理解

Ⅱ.産科篇

受精・着床異常

著者: 鈴木秋悦1 遠藤芳広1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.849 - P.851

文献概要

 ヒトの種族保存のための生殖過程は非常に効率が悪いとされている。Leridon1)のlife table (表1)によると,精子に出遭い受精の機会を与えられた卵子の69%は自然淘汰されるという。受精時の喪失が16%,さらに,妊娠2週の間に大部分の胎児喪失が起こる。このように,異常卵,異常受精卵は,そのほとんどが受精・着床時に自然淘汰されているといえよう。本稿では,受精・着床異常について,われわれの知見を加味しながら,その病態をとりあげた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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