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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻3号

1983年03月発行

臨床メモ

Bromocriptineによる子宮頸癌の治療

著者: 貝原学1

所属機関: 1東大分院産婦人科

ページ範囲:P.194 - P.194

文献概要

 bromocriptineはドーパミンの作働薬で,プロラクチンの分泌を抑制する作用を有し,そのためChiari—Frommel症候群,高プロラクチン血症性無排卵症あるいは下垂体のmicroadenomaなどの高プロラクチン血症をきたす疾患の治療に用いられている薬剤である。最近,この薬剤を子宮頸癌の末期患者に投与したところ,一部の患者において腫瘍が消失するなどの著効が認められたという報告がなされている。
 Guthrie1,2)は18例の進行した子宮頸癌患者にbromocriptineを投与して治療を試みた。これらの患者はすべて従来から行われている方法で治療されたが,それらの治療法が無効であるかあるいは再発を来たした症例である。bromocriptineは1回に2.5mgずつ1日2回の割合で連日投与した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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