icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻3号

1983年03月発行

文献概要

産婦人科医療--明日への展開 生殖内分泌学の進歩

プロラクチン—とくに高プロラクチン血症の治療

著者: 佐藤芳昭1 竹内正七1

所属機関: 1新潟大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.195 - P.200

文献購入ページに移動
 最近の生殖内分泌学の中でも,プロラクチン(以下PRLと略)に関する研究の進歩は注目に値するものの一つである。特に無排卵症の中に3割近い高プロラクチン血症が存在し,しかもこれらの患者の中に,いわゆるmicroadenomaを含む下垂体腺腫が30%を占めること,乳汁分泌と無月経がこれら患者の初発症状であり,麦角剤であるBromocriptineが原因の如何を問わず高プロラクチン血症に有効であることなどが知られている。
 そこで本稿では高プロラクチン血症の背景と,その鑑別診断に簡単にふれ,特にその治療面に関して現在知られているところを,文献的に検索を加えてみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?