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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻3号

1983年03月発行

産婦人科医療--明日への展開 生殖内分泌学の進歩

プロスタグランディン—最近の話題

著者: 佐藤和雄1 三橋直樹1 木下勝之1 坂元正一1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.201 - P.205

文献概要

 プロスタグランディン(PG)の研究は1960年代にBergstomらによってPGE,PGFの単離および構造決定がなされ,その後急速に進歩しつつある。PG生合成の中間体であるPGG,PGHなどのPGエンドペルオキシドの発見に次いで1975年にはトロンボキサン(TX),1976年にはPGI (プロスタサイクリン)が発見された。またPG生合成の前駆体であるアラキドン酸からの産生物の分析が進むにつれ,気管支収縮作用を持つロイコトリエン(LT)が同定された。これらのうちトロンボキサンやロイコトリエンなどは従来の考えではPGとは言えないが,同じアラキドン酸からの生合成産物であること,また非常に微量で強い生理活性を持つことなどから一群の物質として扱うことが多い。ここではこれらプロスタグランディン関連物質研究の最近の進歩と,PGの生殖生理における作用について述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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