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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻3号

1983年03月発行

産婦人科医療--明日への展開 生殖内分泌学の進歩

クリニカル・トピックス

排卵誘発剤としてのGn-RHの使い方—そのコツ

著者: 荒木重雄1 玉田太朗1

所属機関: 1自治医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.221 - P.222

文献概要

 Gn-RHは下垂体性ゴナドトロピン分泌予備能検査に広く利用されているが,一方これを排卵誘発剤として用いようという試みもなされてきた。前者は既に臨床検査法として確立されており,その実施法や意義については多数の報告があるので,本篇においては後者の排卵誘発法に関する事項について述べる。
 Gn-RHが1971年に合成されて以来,これを排卵誘発に利用しようという多数の試みがなされたが1),その結果は期待に反し極めて不満足なものであった。その第一の理由はGn-RHあるいはその誘導体を普通の筋注,静注または点滴静注により投与しても,卵胞発育に好ましいゴナドトロピン分泌—例えば持続性FSH分泌—が得られないからである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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