icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻3号

1983年03月発行

文献概要

原著

ヒト精子の先体反応とCa++・Mg++(Ca++・Mg++付加による先体反応同調の試み)

著者: 星和彦1 斉藤晃1 平野睦男1 鈴木雅洲1 林恵子2 柳町隆造3

所属機関: 1東北大学医学部産科学婦人科学教室 2福井県立病院産婦人科 3ハワイ大学医学部解剖学・生殖生物学教室

ページ範囲:P.235 - P.240

文献購入ページに移動
 受精には精子の先体反応(acrosome reaction)が不可欠であり,そしてこの先体反応誘起にはCa++が重要な役割をはたすことが知られている。すでにわれわれも,ヒトの受精におけるCa++の必要性を実験的に証明し,さらにMg++も同様の作用を有していることを確認して報告した。
 ヒト精子の先体反応にCa++やMg++が不可欠であることを考えると,Ca++やMg++と精子との接触を時用的に調節することで,先体反応発現の時期を人為的に同調させ得るのではないかと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?