icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻4号

1983年04月発行

指標

最近のAndrogen Binding Protein (ABP)研究の動向について

著者: 小田隆晴1 金杉浩1 長谷川剛志1 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.249 - P.256

文献概要

 われわれが内分泌疾患を考える時,血中のホルモン動態を知ることは重要なポイントであり,最近の測定法の進歩により今迄未知であった内分泌異常の原因が次第に明らかになりつつある。しかし血中のステロイドホルモン値の絶対値のみでは説明し難い内分泌学的現象も散見されるため,今後はステロイドホルモンそのものの活性度あるいはホルモン産生臓器や標的臓器(target organ)の状況を考慮に入れる必要がある。
 ステロイドホルモンは副腎皮質,卵巣,睾丸,胎盤などで生合成され,大部分が肝臓で生合成されるコレステロールを素材としてC21ステロイドのprogesterone,corticoidからC19ステロイドのandrogen,C18ステロイドのestrogenの順序に従ってそれぞれ固有のステロイドが合成される(図1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら