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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻5号

1983年05月発行

文献概要

産婦人科医療--明日への展開 Pre-Pregnancyの諸問題

Pre-Pregnancyにおいて考えておくべき流産因子とその対応

著者: 八神喜昭1 水野金一郎1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.351 - P.354

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 妊娠中に生じた何らかの異常の結果,時には妊娠の継続が不可能となり流産にいたるものと推定される。妊娠中にこれらの異常を発見することは必ずしも容易ではなく,またたとえ異常が発見されたとしてもそれらを除去したり改善することが全てにおいて可能とはいい難い。流産の原因として考えられる異常のなかには,すでに妊娠する以前より存在しているものもあり,あらかじめこれらの異常を発見・治療することは検査や治療方法にかなり制限が加えられる妊娠時に比して非妊時のほうがより容易である。換言すれば,流産の原因となるもののうち妊娠してはじめて出現するものを除けば,非妊時に前以て流産の原因を可能な限り検索し治療を行っておくことは流産防止の第1歩といえよう。
 そこで本稿では,非妊時における治療原因の検索方法とその治療について記述することとする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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