icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻5号

1983年05月発行

産婦人科医療--明日への展開 Pre-Pregnancyの諸問題

Pre-Pregnancy or Pre-Conception Clinicと薬剤

著者: 柳沼忞1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.355 - P.359

文献概要

 単に遺伝相談というだけでなく,より広い問題を扱うpre-pregnancy clinicが,既に1978年にロンドンのQueen Charlotte産婦人科病院に開設されている。これは,妊娠前の婦人が将来妊娠した時に生ずる問題について相談するためのものである1)。一般には,家庭医や病院の医師が,かかる問題をかかえる婦人をそのセンターに送り,その問題に対する正しい解答を得させるのである。
 1980年のこのクリニクについての報告によると,この開設以来の18カ月の間に,56人の婦人がここを訪れている。これらの数は少ないが,11人が以前の妊娠と分娩についての悩みで,これらはそのような異常が次の妊娠時にどれ位の割合で再発するであろうかあるいは生命の危険になるであろうかというものであった。病気治療中の別の9人の中の数人はさらに,その病気自身による胎児への影響と共に服用中の薬剤の胎児に対する作用について尋ねている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら