icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻6号

1983年06月発行

産婦人科医療--明日への展開 ホルモンレセプター

レセプター--その基礎

ホルモンレセプターをめぐる問題

著者: 須川佶1

所属機関: 1大阪市立大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.389 - P.392

文献概要

 長い進化の歴史を辿ってきた人類には,種属保存を目的とした生命維持と生殖の機構が分化確立し,身体構造的にもそれぞれの目的をもった各臓器が形成され機能の分担が行われるようになっている。こうした生体においては,必然的に臓器相互の機能的調和が要求され,そのCo-ordinatorとして神経性・内分泌性の調節機構が作動している。すなわち神経分泌も含め,広くホルモンと呼ばれる情報伝達物質が特定の部位で産生され,体液中を流れてそれぞれのターゲット(標的)に到達し,定まった型の効果として"ホルモン作用"を発現している。
 1961年Jacob & Monod1)によりモデル化された遺伝子(DNA)における蛋白合成の制御機構に端を発した分子生物学は,機能の発現を特定分子の生成で説明しようとする発想を生み出し,ホルモン作用の研究も新しい方向へと展開されはじめた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら