文献詳細
臨床メモ
文献概要
妊婦における生理的な変化は非妊状態では異常と判定されるものがいろいろある。その1例として妊娠時の生理的な血液稀釈をあげることができるが,しばしば貧血とまちがえられて治療されることが多い。
妊婦の血液の稀釈は赤血球量の増加に比較して血漿量の増加がより大きいために起こる。正常妊婦では血漿量は妊娠6週より増加しはじめ,妊娠24〜34週でプラトーに達し,この値は妊娠末期まで持続する1)。血漿量は非妊時に比較して42%も増加するといわれている2)。
妊婦の血液の稀釈は赤血球量の増加に比較して血漿量の増加がより大きいために起こる。正常妊婦では血漿量は妊娠6週より増加しはじめ,妊娠24〜34週でプラトーに達し,この値は妊娠末期まで持続する1)。血漿量は非妊時に比較して42%も増加するといわれている2)。
掲載誌情報