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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻6号

1983年06月発行

産婦人科医療--明日への展開 ホルモンレセプター

レセプター--その基礎

プロゲステロン

著者: 岡田弘二1

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.415 - P.420

文献概要

A.プロゲステロンの効果発現とプロゲステ ロンレセプター
 最近ホルモンレセプターに関する研究は著しく進歩したがこれはステロイドホルモンレセプターの研究の発展に負うところが大きい。そしてステロイドホルモンとステロイドホルモンレセプターとの結合はエストロゲンを中心に研究が進められたが,レセプター結合以後の段階でのステロイドホルモンの効果発現機構についてはプロゲステロンについてなされたO’malleyらの研究成果に負うところが多い。しかしいずれにせよステロイドホルモンは,それがエストロゲンであれプロゲストーゲンであれ,またさらにアンドロゲン,コルチコステロイドであれ,それらの作用はいずれも以下の過程をへて発現することが知られるようになった(図1)。
 1)ステロイドが標的組織中にあるホルモンレセプターと結合してレセプター・ステロイド複合体(RS複合体)を作る。 2) RS複合体は活性化を受けR'S複合体となり核内に移行する。 3) R'S複合体はクロマチンに働いて特定のmRNAを増加させる。 4)増加したmRNAは特定の蛋白を増加しその結果ホルモン効果が現れる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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