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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻7号

1983年07月発行

文献概要

産婦人科医療--明日への展開 卵巣がんの治療をめぐる諸問題

卵巣がん治療における放射線療法の役割

著者: 加藤俊1 西村治夫1

所属機関: 1久留米大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.495 - P.501

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 巨大な腫瘤塊を擁する卵巣癌の治療において,手術療法が主体をなすことはいうまでもない。しかしながら,放射線療法や化学療法の適切な併用が,患者の予後に多大な影響を及ぼすことは周知の事実である。このように,放射線療法が卵巣癌の治療に重要な役割を演じてきたにも拘らず,その適応や照射方法などについて,必ずしも一致した見解が得られていないのが現状である。また,近年強力な化学療法剤の登場により,放射線療法を過去の治療法として葬り去る施設もあり,この点においても再検討が必要ではないかと思われる。
 そこで,本稿では従来の治療成績をもとに,今後の卵巣癌治療における放射線療法の役割について言及してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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