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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻8号

1983年08月発行

文献概要

原著

新生児鎖骨骨折の臨床的観察—自験例212例の産科的検討

著者: 木村好秀1

所属機関: 1埼玉医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.575 - P.580

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 周知の通り,新生児は分娩時にさまざまな分娩外傷を受けることがある。分娩外傷は軟部組織をはじめ諸臓器,脳神経系,骨格系など広範囲に生じ,その程度も数日で自然治癒する軽症のものから,頭蓋内出血のように新生児に致命的な影響を与える重症のものまで多種多様である。
 ところで分娩時に生ずる新生児の骨折のなかで,鎖骨骨折は最も頻度の高いものである。その多数例についての検討成績は内外ともに比較的少ない。著者は昭和41年,偶然に退院後の児の鎖骨骨折を経験して以来,本症に関心を抱き新生児の鎖骨部の診察をルチン化して行い,予想以上に高い発生頻度を認めている。既に著者はその成績の一部を発表しているが,今回さらに例数を重ねて212例の新生児鎖骨骨折について検討する機会を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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