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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻9号

1983年09月発行

文献概要

原著

ヒト血漿中β—endorphin (β—EP)およびβ—lipotropin (β—LPH)動態における性差について

著者: 古橋信晃1 高橋徹1 河野秀昭1 新川尹1 蛭田益紀1 田中幹夫1 高橋具視1 鈴木雅洲1

所属機関: 1東北大学医学部産科学婦人科学教室

ページ範囲:P.661 - P.663

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 最近の神経内分泌学の発展によりopioids peptides (β—endorphin,β—lipo—tropin,etc.)について多数の検討がなされるようになった。またこれらβ—endor—phin (β—EP)およびβ—lipotropin (β—LPH)のradioimmunoassay (RIA)も開発され,産婦人科領域での報告1,2)もあるが,それらは主として産科領域の報告3)で,婦人科領域における報告は少ない。
 一方,内分泌動態における性差は,胎児期より開始し,特に睾丸性テストステロンの分泌動態には大きな性差の要因が示唆されていることは既に報告4〜6)した。最近,性ステロイドホルモンと視床下部—下垂体系のopioid peptidesに関する検討がはじめられてはいるが,これらopioid peptides動態の性差を明らかにした報告はほとんどみあたらない。今回,われわれは,正常成人および臍帯静脈血中のβ—EP,β—LPHを感度の高いRIA法で同時に測定し,臍帯血および正常成人における性差,さらに正常婦人卵胞期・黄体期における動態について検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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