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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科37巻9号

1983年09月発行

薬の臨床

子宮頸癌に対する広汎性全剔術後の尿路管理—特に術後膀胱洗滌におけるポリミキシンB添加の効用について

著者: 田中正久1 片桐英彦1 久保田史郎1 蜂須賀正光1

所属機関: 1福岡赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.665 - P.669

文献概要

 子宮頸癌に対する広汎性子宮全剔術の術後には膀胱まひが必発で,自尿訓練,膀胱洗浄,膀胱体操,支配神経の賦活,抗生剤投与,腎盂造影などさまざまの尿路管理法が行われている。もしこの尿路管理に失敗すると頸癌の予後を著しく悪くするので,慎重に,しかも熟練した医師の判断で,果敢に対処しなければならない。
 術後尿路管理の主流は今でも膀胱洗浄であり,洗浄液としては従来,生理食塩液,5,000倍ヒビテソ溶液,2%硼酸水,1万倍過マンガン酸カリ液(カメレオン水)などが使用されてきた。われわれは今回,ポリミキシンB150万単位添加生食液500mlを使用する膀胱洗浄方式を採用し,術後の尿路管理についてかなり満足すべき結果を得たのでその成績を報告し,あわせて今後の改善策についても言及する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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