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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻1号

1984年01月発行

文献概要

グラフ 胎児奇形の映像診断

仙尾部奇形腫

著者: 原澤信雄1 松山四郎1 長嶋起久雄1 中村卓次1 安藤昭彦2 平敷淳子3

所属機関: 1群馬大学医学部第一外科 2群馬大学医学部産婦人科 3群馬大学医学部中央放射線部

ページ範囲:P.4 - P.5

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 仙尾部奇形腫は比較的稀な疾患で,約4万人に1例といわれるが,新生児期にみられる腫瘍の中では最も多い。そのうち,約半数以上が生下時に臀部に突出した腫瘤として認められ,大きな仙尾部腫瘍では分娩障害,腫瘍の破裂,出血をきたし,致命的となる。したがって,その出生前診断は重要である。我々が経験した小児奇形腫群腫瘍39例中,仙尾部奇形腫は12例,31%を占め,その中に分娩時破裂例3例を経験した。今回,出生前診断のついた2例を供覧する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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