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特集 卵巣 Ⅰホルモンとリプロダクション
卵巣リズムとホルモンの相関
著者: 中野由美子1 新井康允2
所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室 2順天堂大学医学部第2解剖学教室
ページ範囲:P.21 - P.26
文献購入ページに移動ゴナドトロピンの分泌制御機構は原則として,視床下部を中心としたいわゆる「性中枢」への神経性入力と,血中のエストロゲンやプロゲステロンなどによるフィードバック情報,それに対する応答としてのLH-RHの放出というかたちで働いていると考えられるが,動物の種類によって,その仕組みがかなり異なることが最近判明した。その中で,テキサス大学のKnobilらの研究グループのアカゲザルを用いた研究結果はヒトの月経周期の成立機序を考える上に非常に示唆に富むものである。本文では,卵巣の示す機能的リズムを,ゴナドトロピンに反応する卵巣側からと,卵巣の機能的リズムを規定するゴナドトロピン分泌調節機構の側から検討し,その相関について言及する。
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