icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻1号

1984年01月発行

文献概要

特集 卵巣 Ⅰホルモンとリプロダクション

卵巣における性ステロイド生合成の動態

著者: 鈴木暸1 甲田平吾1 藤田泰彦1 新居延健二1 小原明1

所属機関: 1京都大学医学部婦人科学産科学教室

ページ範囲:P.33 - P.40

文献購入ページに移動
 卵巣における性ステロイド生合成に関する研究は近年著しい進歩をとげ,これまでその解剖学的構成要素である卵胞,黄体,間質の性ステロイド生合成パターンは一定であると考えられていたものが,卵胞や黄体ではそれを構成する2型の細胞,すなわち顆粒膜,莢膜両細胞の形態および機能的な変化に伴い,はげしく変動することが明らかとなった。またゴナドトロピンによる性ステロイドの調節機構や,さらには卵巣自体で産生された性ステロイドが,局所的に性ステロイド生合成の調節に関与していることも明らかとなりつつある。本稿では卵巣における性ステロイド生合成機能に関する最近の知見と今後の問題点につき述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?