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明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 胎盤
胎盤形成の免疫学的機序—妊娠の免疫的維持機構に関連して
著者: 竹内正七1 本間滋1
所属機関: 1新潟大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.813 - P.823
文献購入ページに移動一般に臓器移植において,拒絶反応が起こるか否かは,移植片が受容者(recipient)に対して非自己である移植抗原(組織適合抗原)を有するか否かによって決まる。そして拒絶反応は,次の3つの相の連続的な進行によっておこるといわれている。①認識相(recognitionphase):マクロファージやリンパ球による抗原の認識が行われる。②感作相(sensitization phase):抗原を認識したT,B細胞は増殖を開始し,T細胞はヘルパー,キラー,アンプリファイアー,サプレッサー,遅延過敏T細胞など5種類のエフェクター細胞に分化する。またB細胞は,プラズマ細胞に分化し,5種類の抗体(IgG,IgM, IgA, IgD, IgE)を分泌する。③エフェクター相(effector phase):移植片に対する反応をおこす相であるが,以下のようにいろいろな様式がある。
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