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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻11号

1984年11月発行

文献概要

明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 胎盤 Topics

胎盤に辺縁洞は存在するか

著者: 野田起一郎1 渡部洋1 下戸洋治1

所属機関: 1近畿大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.856 - P.857

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 ヒトの胎盤に辺縁洞(marginal sinus, marginal lake,Randsinus)が存在するが否かについては,古くより多くの議論があった。筆者は,かなり以前に10カ月胎盤をin situの状態(子宮壁に胎盤が付着したままの状態)で組織学的に検索する機会を持ったが,そのさい,いわゆる辺縁洞というべき所見をその全周にわたって確認することができなかったので,その存在にはかねてから強い疑問をもっていた。
 辺縁洞に関する従来の論議を整理してみると,形態学的観点,絨毛間腔血流におけるその役割という機能面からの観点および辺縁洞破裂という病態に関する臨床面からの観点の3つの観点があるようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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