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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻2号

1984年02月発行

文献概要

明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 卵管

卵管の炎症と不妊

著者: 高野昇12

所属機関: 1国立横浜東病院産婦人科 2千葉大学

ページ範囲:P.111 - P.118

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 女性性器は泌尿器と同じく細菌感染を受け易く,とくに特異な構造,機能を持つ卵管には感染によって器質的にも機能的にも容易にirreversibleな変化が起こり,卵管性不妊を招くことになる。性器結核をはじめ一般感染症が減少の一途をたどっているのは事実であるが,近年弱毒菌と考えられる細菌によるopportunistic infectionの増加,起炎菌に変貌がみられる。またマイコプラズマ感染症1),クラミジア感染症2)など新知見の報告がみられている。このような時期にこれら女性性器感染症について認識を改め,対処することは有意義なことと考える。これら最近の知見を整理し卵管の炎症と卵管性不妊とのかかわりあいについて述べてみる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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