臨床婦人科産科38巻3号

1984年03月発行

明日の展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 卵巣 Ⅱ腫瘍を中心に

卵巣のホルモン産生腫瘍

著者： 山崎正人¹ 田中善章¹ 井上正樹¹ 上田外幸¹

所属機関： ¹大阪大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲：P.169 - P.174

　卵巣のホルモン産生腫瘍は主としてステロイド，時にペプタイドおよび蛋白ホルモンなどの異所性ホルモンを分泌する。ステロイド産生腫瘍は生殖索間質系，脂質細胞系，胚細胞系，機能性間質を有する腫瘍に分類される。これらの腫瘍について組織学的及び内分泌学的な面より，自験例を含め文献的考察を加えた。さらにゴナドトロピン・レセプターについても検討した。