文献詳細
明日への展開 ADVANCED TECHNOLOGY
III.腫瘍
文献概要
子宮頸癌は,癌検診の普及・治療技術の進歩などによってその予後は大きく改善され,現在では,あらゆる癌の中で今後の研究の必要性が最も少ないものにあげられるようになっている1)。しかし,その治療による侵襲はなお大きく,数少なくない合併症・後遺症を伴うのも事実である。社会の高齢化,平均余命の延長に伴って,癌治療後であっても積極的な社会復帰が必要になってきた現在,単に癌の治癒を目ざすのみならず,これらの問題にも大きく目を向けていかなければならない時期にきている。ここでは,以上のような観点も含めて広汎子宮全摘術(以下広汎全摘術)の術後合併症について述べてみたい。
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