文献詳細
文献概要
明日への展開 ADVANCED TECHNOLOGY IV.胎児・新生児
血漿交換
著者: 島田信宏1 林輝雄1
所属機関: 1北里大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.330 - P.334
文献購入ページに移動 Rh式血液型不適合妊娠に対して,抗Dヒト免疫グロブリンの予防的投与法が確立され,感作症例数の著明な減少をみている。また不幸にも感作した場合,子宮内胎児輸血によりある程度の効果をおさめるようになったが,子宮内胎児輸血は技術的な面でリスクが高く,一般に妊娠28週以後が適応となっている。しかし,妊娠28週以前にも胎児溶血性疾患が増悪し,胎児水腫となり死亡することはまれでない。このような妊娠早期から発症する重症D感作妊婦に対し,特に内科領域で用いられている血漿交換が応用されるようになってきた。
掲載誌情報