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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻4号

1984年04月発行

明日への展開 ADVANCED TECHNOLOGY

V.治療技術

産婦人科におけるレーザー光線の応用—外陰部尖圭コンジロームの焼灼療法

著者: 藤井明和1 篠塚孝男1 黒島義男1

所属機関: 1東海大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.363 - P.366

文献概要

 レーザー光線が医療の分野にも応用されるようになったのは最近のことであるが,その普及にはめざましいものがあり,現在では外科,眼科,形成外科,皮膚科,耳鼻科,産婦人科などほとんどすべての臨床各科において応用されている。
 レーザー光線をレーザーメスとして応用した場合,鋭利な切開創が得られること,微小血管からの出血に対する止血効果に優れていること,切開創面の焼けこげなどの組織損傷が電気メスなどに比べるとはるかに軽度なこと,および,出力を変えることにより切開創の深さを正確に調節することができ,腫瘤などの焼灼に用いるときも焦点をずらしたdefocusの状態で出力を変えることにより焼灼面の深さを調節しながら,周囲組織に熱による組織損傷を与えることなく,その部位だけに限局して焼灼することができることなど多くの利点をもっている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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