文献詳細
明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 子宮
Ⅰ.体部頸部
文献概要
分娩時の子宮頸管開大機構には,①子宮洞筋収縮による頸管の上方牽引,②胎児下向部・胎胞などの頸管に対する楔状効果,の2大学説があって,筆者らがこれに加えて③頸管のsphincter-like activity説を提唱して現在に至っている。①,②については特に説明を要するまでもなく,図1を以て充分理解が得られると思われる。したがって本文では③について述べたい。
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