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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻5号

1984年05月発行

文献概要

トピックス

流行性耳下腺炎と初経・閉経年齢と上皮性卵巣癌

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科学

ページ範囲:P.421 - P.421

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 初経の年齢と閉経の年齢との間には初経発来までの種々の因子や,妊娠・出産回数など多くの要因が関与して,その生殖期間を規制していると思われる。古い研究によれば,初経の早い者が閉経が遅れるといわれて来たが1),最近の研究によれば,初経年齢と閉経年齢との間には何らの因果関係はないとされている2)。近年,卵巣癌の発生原因について注目されて来ているが,これの原因として生殖年齢などとの相関は興味あることである。
 Cramerら3)は1978年から1981年の期間で上皮性卵巣癌に罹患した白人婦人215名と,対照としてこれとマッチしたマサチューセッツの白人婦人215名につき,幼少期のおたふく風による耳下腺炎(流行性耳下腺炎)の罹患の有無,初経年齢,閉経年齢などとの関係を調査した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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