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明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 子宮 Ⅰ.体部頸部
妊娠子宮の血流調節機序
著者: 日高敦夫1
所属機関: 1大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.433 - P.438
文献購入ページに移動 生命維持機構において,循環動態の維持調節機能は極めて重要である。たとえば大出血などの危機に際し,他臓器の犠牲において,生命維持に欠くことの出来ない心や脳の循環が保持されるという調節機序の存在である。
この循環制御機構には,局所性と全身性の調節機序がある。即ち,局所性循環調節には,腎血管などにみられる圧変化に対応する筋原性やCO2などに反応する代謝性の自己調節機序があり,また全身性調節機序としてはAdrenalineやAngiotensin IIなどの血管収縮物質や,血管壁や心臓などに存在する神経支配による制御機構などが認められている。
この循環制御機構には,局所性と全身性の調節機序がある。即ち,局所性循環調節には,腎血管などにみられる圧変化に対応する筋原性やCO2などに反応する代謝性の自己調節機序があり,また全身性調節機序としてはAdrenalineやAngiotensin IIなどの血管収縮物質や,血管壁や心臓などに存在する神経支配による制御機構などが認められている。
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