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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻5号

1984年05月発行

文献概要

原著

腟悪性腫瘍に対する腟標識法による上部腟切除の効果について

著者: 岸恭也1 乾貞治1 坂本康紀1 橋本佳久1 森崇英1

所属機関: 1徳島大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.451 - P.455

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 上部腟悪性腫瘍の手術における最大の問題点はコルポスコピーでは確認が極めて容易な病巣の下縁が,腹式手術中には判定し得ず,病巣遺残が起こりやすいことである。著者ら7,8)はかつて腟侵襲のある子宮頸癌の根治手術において遺残を防止するために標識を作製して,腟再発を減少させた。そこで今回は7例の原発性あるいは続発性腟腫瘍に対し,単純性または広汎性子宮摘出術あるいは除臓術と共に,または単独で,腟標識を用いる上部腟切除術を行い,それが非常に有効であったので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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