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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻5号

1984年05月発行

原著

血清α2HS-glycoprotein値の妊娠経過に伴う変動

著者: 中岫正明1 岡村州博1 山田和徳1 古川和美1 鈴木雅洲1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.457 - P.459

文献概要

 α2HS-glycoproteinは婦人科領域では聞きなれない血清蛋白であるが,この蛋白は急性反応型血清蛋白のひとつでありα2分画に属する。急性炎症においてはα1分画に属するα1—acid glycoprotein, α1—antitrypsinや,α2分画に属するhaptoglobin,α2macroglobulin, cerulo—plasmin等の急性相反応型血清蛋白は増加するのに反して,α2HS-glycoproteinは逆に低下を示す1)のでnegative acute phase reactantとも呼ばれている。
 血清α2HS-glycoprotein値は種々の病態において変動するが,低下する疾患としては上記の如く急性炎症の他に,悪性腫瘍2),外傷3),低栄養状態4),骨paget病5)等が報告されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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