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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻6号

1984年06月発行

トピックス

タンポンは腟内の酸素や炭酸ガス環境をかえる

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.507 - P.507

文献概要

 月経用のタンポンはわが国でも広く用いられて来ているが,月経中や月経時のタンポン使用中の腟内の生理的状態については未だ明らかにされていない。近年,タンポン使用者にtoxic shock症状を示す症例が報告されるようになるまでは1),月経用タンポンについてほとんど医学研究者の関心を示されなかった。
 Wagnerら2)は腟壁表面の酸素および炭酸ガス濃度を測定するために,子宮腟部から離れたところで陰裂より7〜8cmの腟壁に2つの電極を挿入し,椅子に横たわり本をよんだり,いねむりをしたり,テレビをみたりしている間の90分間測定した。その後10〜15分間休憩してからタンポンを挿入した。こうして更に90分間測定した。タンポンはTampax標準型,Playtex標準型などを用いた。これらのタンポンの中に含まれる空気の量を乾燥時のタンポンの容積—乾燥時のタンポンの重量(gram)  乾燥時タンポン材料の密度    (1.35 gm/ml)にて測定した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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